そんな時は素直に読む様にしております。もうずいぶん前に出版された本ですが、30代で海外に留学経験のある起業家の方から勧められました。国籍を朝鮮籍から韓国そして日本へと帰化した金城一紀著『GO』久しぶりにドキドキとした恋愛物語を読みました。そして差別や偏見などさまざまな事情から国籍を変えて生きていく事への苦難を、これだけで全てが分かる訳ではありませんが、ほんの少しですが垣間見る事が出来ました。自分自身、、もしかしたら、今でも気付かない内に差別や偏見を持っているのではないかと反省も致しました。私の生まれた徳之島は太平洋戦争末期に沖縄戦の最前線となり機銃掃射で多数の住民が犠牲になったそうです。終戦後も、奄美の人々は苦難の道を歩みました。沖縄と同じように日本本土から切り離され、米軍政下に置かれました。しかも、軍事的価値がないことから物資や資金が沖縄に集中し、奄美は取り残された状態になったのです。人々は食糧不足で飢餓の寸前にまで追い込まれ、拿捕される危険を冒して黒砂糖と食糧などを交換する「密航」でなんとか生き抜いたとの事。その後1953年12月25日に奄美群島は日本に復帰していますので、私の両親、祖父母等は占領下にありました。その頃の話しはほとんど聞いた事がなく、残念ながら歴史の授業でもキチンと学んでおりません。この横浜へ来て、その当時に奄美会・徳之島の先輩方が、本土(日本)に密入国して、日本復帰の為にご尽力された苦労話しを聞き涙した記憶があります。祖国から切り離された悲しみ、その後に『日本人』になる為の血の滲みでる様な苦労は計り知れません、、、※参考https://wararchive.yahoo.co.jp/airraid/detail/28/
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